「ニーズ」と言う言葉をマーケティングでよく聞きます。
販売という行為を分析すると、どうしても買い手が「何を求めているのか?」という現状分析と何をどう販売するかと言う戦略をくみあわせて考えなければいけませんよね。
他方、「シーズ」と言う言葉もあります。
「シーズ」とは簡単に言えば、英語の(Seeds)と言う言葉から来ていて、企業が所有している技術や材料、アイデア、探究心などなんですよね。
この「シーズ」を生かして新しい製品やサービス、事業を生み出すことを「シーズ志向」といい、消費者が必要とするものを製品化しようとする「ニーズ志向」と比べると、革新的で他社とは異なる独自な製品を生み出す可能性が高いそうです。
ひとりよがり的な製品となってしまうリスクもあります。
他方、消費者の「ニーズ」に答えるためには、その企業が独自に持つシーズが必要とされることも事実です。
昨夜、NHKのEテレで、震災に見舞われた地域を観光と言う観点から、どう取り組んでいくかを、現地の学生たちに「ライト(ブレーン)・ストーミング」という集団によるアイデアの発想方法を使い、1つの答えを導き出す番組を偶然見ました。
観光のチカラ・星野佳路さん 第2週「観光客を呼ぶためには」
いくつかの収穫がありました。
講師の星野さんは、「心のニーズ」を満たすことが重要だと語っています。
ニーズには構造があると言います。
何か行動したいというのが「Do Needs」。
その背景にある「心のニーズ」を、「Be Needs」と呼びます。
だから販売全般において、如何に買い手の「Be Needs」を満たすのかを意識することが最も重要だと言います。
さらにコンセプトは、絞って1つに!
今年、杉の子温泉は変わりますよっ、と言いたい私はとりあえず電柱広告に「飲める温泉」というキャッチを採用しました。
それは、この地域10キロ内で、杉の子温泉が唯一の「飲める温泉」だからです。
これが入り口になるとしたら、実際来ていただいたお客様に「Be Needs」を満足していただくために何をすればいいのか?
それが、リピーターになっていただくための「Do Needs」につながるというサイクルを考えなければいけません。
温泉の特徴として、秋に温泉のお客様でもある方が、持ってきてくれている「原木なめこ」という天然に近い栽培法のなめこは大人気です。
この方は今では数少ない焼畑農法の伝承者の方です。
このなめこに、昨年ある縛りを掛けさせていただきました。
搬入から、24時間たったら売り場から撤去するということです。
品質管理の面が重要課題だと思ったのです。(当時、気温が高く虫が湧いた)
交換条件に、売れ残ったなめこの全量買い取りを約束しました。
なめこは、軸の痛みやすい部分を切り取りアイスクリーム用の冷凍庫せ-25℃にて冷凍保存されました。
当地の米は、寒暖の差が激しい気候と冷たい山水により、美味しいコメが評判です。
美味しいコメ×飲める温泉×原木なめこ=この温泉の特色を生かした名物造り。
衛生責任者や調理施設を有しながらも稼働していませんでした。
無添加で美味しい漬け物の開発を目指したのは、この伏線があったからです。
とりあえず、連休は「杉の子温泉の飲める温泉粥か雑炊」を「「Do Needs」につなげたいのですが…。
もう、5月の連休前です。
時間無いですね。
いくつかの夢に、このあとつなげたい第2弾です。
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