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2012年4月

2012年4月29日 (日)

山の春

平野部に5月の風が吹く頃、山間部には春の息吹と芽吹きが見られます。

それらは、あっという間に通り過ぎるわけだけど運が良ければ、そっと出会えます。

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河岸段丘の谷間沿いに走る道路を、駈けあがると彼方此方にのどかで静かな風景が広がります。

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時々そよ吹く風に桜の花びらが、吹雪になって舞い落ち道路を桜色に染めます。

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ソメイヨシノなどのサクラの木の寿命は100年以内と聴いた記憶があるのですが、この木が植えられたころは里山の機能が働き炭焼きなどで生計を立てた人たちの憩いの場を提供していたのかな?

知人の山菜畑を案内していただきました。

その一角に、カタクリ畑があります。

一面のカタクリ畑は、知人の20年の歳月をかけた作品です。

それは、カタクリ畑と読んでますが、彼の「夢の畑」なんです。

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これだけ多くの、群落を作ると、突然変異種が生まれます。

白いカタクリの花。

変わった額のような色が付いた花びら。

わずか10日間あまりの、宴はまもなく終わりを迎えようとしています。

1年のうちのたった10日のための、お世話(下草刈りや木の伐採など)と「夢」の実現。

これが、愚かなんて言わせません。

2012年4月24日 (火)

駆け足の春。

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駆け足の春が来たと思えば、もう行ってしまうんですね。

我が家の庭も、ここ1週間が見ごろ。

去り行く春をクリップしときましょ。

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2012年4月14日 (土)

動機づけ

「ニーズ」と言う言葉をマーケティングでよく聞きます。

販売という行為を分析すると、どうしても買い手が「何を求めているのか?」という現状分析と何をどう販売するかと言う戦略をくみあわせて考えなければいけませんよね。

他方、「シーズ」と言う言葉もあります。

「シーズ」とは簡単に言えば、英語の(Seeds)と言う言葉から来ていて、企業が所有している技術や材料、アイデア、探究心などなんですよね。

この「シーズ」を生かして新しい製品やサービス、事業を生み出すことを「シーズ志向」といい、消費者が必要とするものを製品化しようとする「ニーズ志向」と比べると、革新的で他社とは異なる独自な製品を生み出す可能性が高いそうです。

ひとりよがり的な製品となってしまうリスクもあります。

他方、消費者の「ニーズ」に答えるためには、その企業が独自に持つシーズが必要とされることも事実です。

昨夜、NHKのEテレで、震災に見舞われた地域を観光と言う観点から、どう取り組んでいくかを、現地の学生たちに「ライト(ブレーン)・ストーミング」という集団によるアイデアの発想方法を使い、1つの答えを導き出す番組を偶然見ました。

観光のチカラ・星野佳路さん 第2週「観光客を呼ぶためには」

いくつかの収穫がありました。

講師の星野さんは、「心のニーズ」を満たすことが重要だと語っています。

ニーズには構造があると言います。

何か行動したいというのが「Do Needs」。

その背景にある「心のニーズ」を、「Be Needs」と呼びます。

だから販売全般において、如何に買い手の「Be Needs」を満たすのかを意識することが最も重要だと言います。

さらにコンセプトは、絞って1つに!

今年、杉の子温泉は変わりますよっ、と言いたい私はとりあえず電柱広告に「飲める温泉」というキャッチを採用しました。

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それは、この地域10キロ内で、杉の子温泉が唯一の「飲める温泉」だからです。

これが入り口になるとしたら、実際来ていただいたお客様に「Be Needs」を満足していただくために何をすればいいのか?

それが、リピーターになっていただくための「Do Needs」につながるというサイクルを考えなければいけません。

温泉の特徴として、秋に温泉のお客様でもある方が、持ってきてくれている「原木なめこ」という天然に近い栽培法のなめこは大人気です。

この方は今では数少ない焼畑農法の伝承者の方です。

このなめこに、昨年ある縛りを掛けさせていただきました。

搬入から、24時間たったら売り場から撤去するということです。

品質管理の面が重要課題だと思ったのです。(当時、気温が高く虫が湧いた)

交換条件に、売れ残ったなめこの全量買い取りを約束しました。

なめこは、軸の痛みやすい部分を切り取りアイスクリーム用の冷凍庫せ-25℃にて冷凍保存されました。

当地の米は、寒暖の差が激しい気候と冷たい山水により、美味しいコメが評判です。

美味しいコメ×飲める温泉×原木なめこ=この温泉の特色を生かした名物造り。

衛生責任者や調理施設を有しながらも稼働していませんでした。

無添加で美味しい漬け物の開発を目指したのは、この伏線があったからです。

とりあえず、連休は「杉の子温泉の飲める温泉粥か雑炊」を「「Do Needs」につなげたいのですが…。

もう、5月の連休前です。

時間無いですね。

いくつかの夢に、このあとつなげたい第2弾です。

2012年4月12日 (木)

お掃除してきました。

先ほど、企画展出展者の岩瀬豊さんが、来沢。

今晩から、杉の子温泉に宿泊されます。

私どもの、温泉が気に入ってもらえて,ご指名でありがたいことです。

ゲストルームと、寝室の2部屋を掃除しに行きました。

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ここは普段は、お客様との応接ルームです。

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冬場など、私の宿直室です。

温泉は、宿泊の営業はしていませんが暮らせるスペースは私なりに工夫しています。

シーツもすべて取り換えて、準備万端。

ゲストルームは、番台の岩ちゃんが手伝いしてくれました。

ありがとうね。

温泉の付近は、もう春景色になっていますが、10分走ると・・・・。

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まだ、冬景色。

2012年4月11日 (水)

浪漫遊。「トンボ玉とアジアの風の出逢い」展

「浪漫遊。」

金澤に、カードやフィギュァなど、コアなビンテージのお店があり、イメージ的には辛いものがありますが…。

お店で、開催中の企画展「トンボ玉とアジアの風の出逢い」展。

おなじみのお客様も多く来ていただき、お客様の色々な要望をお伝えしました。

追加の、作品がどっさり。

嗚呼、遠慮してたんですが「あるならもっと早くに言っとけばよかった。」

今更なんですが、こういう時は図々しくが鉄則ですね。

もっと、楽しんでいただけたのに・・・・。

坂田さんの作品、これまでも幾つかは出展されていましたが、まとまるとデザイナーとしての個性がすごく伝わります。

なんか、もう一度開幕日を!っという気分。

「最近、お店のブログの写真が素敵だね」と、何人もの方からお声がかかります。

そうです。

私からKAZUに、カメラマン代わりました。(よっぽど、ひどかったんですねぇ。)

これからは、写真の方も楽しんでくださいね。

なんか、写真載せづらいです。

2012年4月 6日 (金)

トンボ玉とアジアの風の出逢い展、始まります。

今回は、「旅」と「風」がテーマなんですかねぇ。

なんとなく、そんなフレーズが浮かびます。

今回も、三菜さんの活け込み、おせわになりました。

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うまく写真で表現できなかったんですけれど、陽の光に向かい、風に逆らいながら樹勢が突き進むような枝振りが、とても素晴らしいと思いました。

AGAINST(突き進む)。

三菜さん、ありがとう。

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赤い椿の落花、1つ。

いいですねぇ!

こんなの好きです。

間と言うか、空間に余韻感じるなぁ。

2012年4月 5日 (木)

明日から、トンボ玉とアジアの風の出逢い展

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まだ、すべての作品が届いておりません。

曾木さんのお洋服も、最後の便が今日届きます。

岩瀬さんからのメール一部抜粋。

>今回は「旅」ということで、時間軸にそった6つのコーナーをご用意させていただきました。
メソポタミア、エジプト、フェニキア、ローマ、イスラム、ヴェネツィアです。
ビーズの歴史でいえば胎動期、発達期、流浪期、拡散期、定着期、円熟期といったところでしょうか。<

単なる古代ビーズを使ったアクセサリーの展示会から、古代ビーズが人が造った宝石の交易品として何千年も「旅」をしてきたというロマンを展示していただけるそうです。

「買う」「知る」「見る」・・・そして洋服とコーディネートして身に付けてみる・・・・一杯のお楽しみ満載の企画なんです。

博物館でしか見られないものが、手に取ることの幸せ。

1年に一度、この企画展はわたしも楽しみにしています。

後半の14・15日は岩瀬さん在廊されます。

デザイナーの坂田勝子さんのワークショップ急きょ決まりました。

DMなどのご案内はしてないので、このブログ記事や、直接お店に来ていただいた方への声掛けのみの「ご縁企画」です。

アンティークなんて、本当に「ご縁」だけかなって、しみじみ思っています。

2012年4月 3日 (火)

杉の子温泉の新しいイメージ戦略発表。

杉の子温泉が地域の中で、何をオンリーワンとして主張していくかを考えていました。

この温泉の管理を任されたのは、2年4か月前でした。

今年で、3年目。

私にとっての通信簿が出るまでにもう時間的余裕はないと思っています。

総仕上げとして、新しいイメージの提案を行います。

今日本当は、山麓の道路沿いに一斉に、電柱広告が張り出される予定でしたが・・・・・。

台風並みの低気圧発生。

危険なので、中止に。

それでも昨日は、自分の温泉の看板に番台さんと二人で施行。

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「飲める温泉」・・・・・・街道沿いではうちだけですもの。

この目茶目茶、目立つ色の看板が、8キロ前から16本電柱に張り付けられます。

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効果のほどはわかりませんが、「飲める温泉」というフレーズはゴールデンウィークに向けて最大のアピール戦略と成ればいいですね。

わたしがお客さんとして、湯船に浸かってみたいと思うキィーワードの一つです。

それにしても、配色目立ちます。

2012年4月 1日 (日)

風の島。

日本列島のはるか南、沖縄本島の約400km東方に大東諸島と言う島々があります。

この島々、距離の近い沖縄の人々ではなく遥か北のかた、数千キロの八丈島の人々によってわずか百数十年前に開拓されたという数奇な島です。

八丈は、江戸期には、流人の島として江戸NOWが常に流入しその文化と気質がよく残っていた島といえるでしょう。

たしか、周囲の地形が険峻で,沖縄の人たちが開墾をあきらめたという経緯のうえ、八丈の人々が根を下ろしました。

江戸文化と沖縄文化が入り混じり多分特異な文化があるんだろうなとわくわくしてしまいそうです。

サンゴの隆起でできた島を「環礁」といいます。

大東島は、その「環礁」の島です。

基幹産業は、サトウキビが農業では有名です。

「沖縄の泡盛の原料はタイ米」だってことは意外と知られていません。地産地消と言う言葉を忠実に実現させるとしたら・・・・・。

そう、サトウキビから造られるお酒、ラム酒。

これこそ、地酒ってことにならないんでしょうか?

このお酒、一人の女性のアイデアから生み出されたのです。

このお話が、1冊の本になりました。

「風のマジム」。。。。著者の「カフーを待ちわびて」は映画になりましたよね。

冒頭の一節「この島の自然は 人々は 風とともに生きている」

このフレーズに、魅かれました。

「風」・・・・眼に見えないのに体は感じることができるわたしにとって不思議なもの。

その風が育んだお酒。

お酒の名前「CORCOR」・・・コルコル・・・・サンゴの冠(かんむり)CORONAから命名。

石川県では、どこに売ってるの?・・・・さがしたら・・・・。

あった!

なんと、車でも4分30秒、三馬商店街「富田酒店」(残念ながらHPの取扱品目には表記なし)。

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風の島、大東の国産上等ラム酒、CORCORの美味しい吞みかた昨晩試しました。

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フルーツなら何でも良いんですが、私は奄美産有機農法のタンカン。

ジュースに絞ってください。

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グレープフルーツやレモンだと大丈夫ですが、酸味が欲しいです。

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レモン果汁など好みでくわえて。

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ジュースカクテルで味わいたい方は、サイダー(流行の塩サイダーだと甘みが増すかも)、お酒感覚の人は炭酸割。

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CORCOR25というブランドは、カクテル向きですが、さらにこだわりたいかた向けには、グリーンラベルのアグリコール・ラムを。

アグリコールとは、砂糖を生成した後の処理品ではなく、サトウキビのしぼり汁から直接作ったもの。

ミネラルや風の香りがたっぷりで、「風の島」の自然をいただきますって感じ?

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南の風の島の贈り物、豊かな気分になりますよ。

これから、少し暖かくなります。

いかがですか?(ちなみにグリーンラベルアルコール度数40度)

寝る前にいただくと、ぐっすりと爆睡でした。

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