未来はひとつじゃーないかも。
FB石川がNPO法人格を取得して多分何が変わったかと言うと、補助金事業を実施しやすくなったこともひとつなんかなぁ。
と言うわけで年に何度か講師をお招きしてシンポジュームを開催しています。
平日の午前と言うことで、人が集まらないかなと心配したメンバーに「サクラ」を頼まれた感じで会場に行きました。
開演前・・・・・・。
やばいかなと思える雰囲気。
前2列目に陣取りスタッフカードもつけずに観客を装ったのですが・・・・・。
いやいや、開演までに立ち見ができる盛況。
途中で、背中つつかれスタッフ席の後方まで引き戻されてしまった。
「ばれるじゃないか!」
というかこのお話とても面白かった。
画面に映し出されていた六次産業化という文字を今年の7月に行った沖縄で見かけていました。
それは1次×2次×3次産業=6次産業。
すべての良いとこどり。
新しいビジネススタイルの構築と言う最先端の企業戦略。
保護規制のハードルが高い農業と医療の分野への企業参加と大きく結びついている挑戦の記録だったからです。
それは、まさに今トレンドのTPP/FTAで産業の保護を大きく訴えている業界の問題点でもあり、この企業は先立つこと5年前に過疎が著しい能登の能登島と言うところに農場を持った企業農業参加の先駆者でもあるのです。
本体は、「カニかまぼこ」や「ちくわ」で有名な会社です。
安心で安全な食品を自社管理の農場で生産販売、地域経済の安定・発展とブランド化戦略。
5年前にはそれは、正しい選択肢だったとおもいます。
とにかく、病害虫や管理など多くの課題が立ちはだかったようです。
数日前、知人のメタファさんのブログに興味深い記事を発見。
原文
「余談:そのあゆみちゃんに発光ダイオード(LED)を利用した植物工場(外気に触れないので病気、環境に影響されにくい)についてどう思うかと尋ねたら「有りだとおもうけど、自分は土が好きだ」とこたえてくれた。」
つまり、インダストリアルプランツもしくはアグリカルチャー(農業)、工場野菜。
水耕で土もいらないし、おてんとうさまも季節も関係ないしそれこそ、銀座のビルの屋上でソーラー発電して地下農場でLED野菜栽培、採れたて安全野菜はそのビルのレストランで消費。
6次産業そのものでは?
農地が買えない(農家の後継ぎでないと農家になれない)から、農業参入が難しいのでは?
で、コペルンクス的転回?
ビルの地下は農地なのか?
・・・・・・フクイチの事故がなければ、私も土が好きだと答えただろう。
しかし、3.11以降世界は変わったと思っている。
事故後、風に乗り多くの放射能物質は太平洋に降下し、黒潮の流れとともにハワイ沖で深海に潜り込み再びフィリピン沖から沖縄を伝って本流と別れ玄界灘から日本海へと流れ込むだろう。(一説には沿岸部に滞留とあるが北海道沖の低層魚(タラなど)からもセシュウムは検出されている。)
それは、フクイチの汚染物質が徐々に拡散していくことに他ならない。
陸も安全宣言した途端、福島米から基準値超えの米続出である。
安全だと思いたい気持ちはわからないでもないが、現実を直視する眼と勇気も大切だと思う。
世界人口が今月末で70億人に達する。
食糧危機は待ったなしである。
前述の海産物練加工の会社の主力製品の原料はすべて日本海産(タラのすり身が主原料かな?)のものか知らないが、5年後には食物連鎖の凝縮なので安全なのか?
安全と安心の基準が大きく揺らぐことはないのか?
企業の農業参加は、違う形で完成される未来が来るかもしれない。
それはとりもなおさず、新しい産業革命となるのかもしれない。
新聞の受け売りみたいな質疑が続いたので、しめくくりに手を挙げた。
「グローバリゼーション(LEDなどの工場生産農業)に対しローカリゼーション(地域と土に根差した製品化と地産地消、雇用拡大を目指したブランド化農業)をめざし土を選んだ貴社のご健闘を願います。」
いまや、選択した戦略の大前提がずれてきているのではないか?
ふとそんな気がしました。
いくつかある未来の一つではあるのだけど…。
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